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曹洞宗とは

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2023.09.21

曹洞宗について

私たちの宗派は曹洞宗(そうとうしゅう)といいます。今から800年ほど前の鎌倉時代に「道元禅師」が正伝の仏法を中国から日本に伝え、「瑩山禅師」が全国に広められ、曹洞宗の礎を築かれました。このお二方を両祖と申し上げ、ご本尊「お釈迦様」とともに、「一仏両祖(いちぶつりょうそ)」として仰ぎます。

宗旨

曹洞宗は、お釈迦様より歴代の祖師(そし)によって相続されてきた、「正伝仏法(しょうでんのぶっぽう)」を依りどころとする宗派です。それは坐禅の教えを依りどころにしており、坐禅の実践によって得る身と心の安らぎが、そのまま「仏の姿」であると自覚することにあります。そして坐禅の精神による行住坐臥(「行」とは歩くこと、「住」とはとどまること、「坐」とは坐ること、「臥」とは寝ることで、生活すべてを指す)の生活に安住し、お互いに安らかで穏やかな日々を送ることに、人間として生まれてきたこの世に価値を見出していこうというのです。

教義

私たちが人間として生を得るということは、仏様と同じ心、「仏心」を与えられてこの世に生まれたと、道元禅師はおっしゃっておられます。「仏心」には、自分の命を大切にするだけでなく、ほかの人々や物の命も大切にする、他人への思いやりが息づいています。しかし、私たちはその尊さに気づかずにわがまま勝手の生活をして、苦しみや悩みのもとをつくってしまいがちです。
お釈迦様、道元禅師、瑩山禅師の「み教え」を信じ、その教えに導かれて、毎日の生活の中の行い一つひとつを大切にすることを心がけたならば、身と心が調えられ、私たちの中にある「仏の姿」が明らかとなります。
日々の生活を意識して行じ、互いに生きる喜びを見出していくことが、曹洞宗の目指す生き方といえましょう。

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